仮面ライダーXの魅力

仮面ライダーXとは

初代仮面ライダー、2作目仮面ライダーV3が大人気を博し

それらに続く第3作目として放送されたのが仮面ライダーX

今回の仮面ライダーは前作の仮面ライダー1号・2号、仮面ライダーV3とは異なりサイボーグ色が強く、より機械的な表現がなされています

変身方法も特徴的であり

主人公神敬介の「セタップ」の掛け声により首から下が変身し

半分に分かれた顔のパーツが顔へと装着され

口の部分にあたる「パーフェクター」をはめ込むことにより変身が完了します

この手間が原因となり従来の変身よりもタイムロスが発生してしまいます

このデメリットは物語後編では再改造という形で改善され

「大変身」の掛け声とモーションによって短時間での変身が可能となりました

もう一つの特徴として挙げられるのが

「ライドル」と呼ばれる武器であり

スティック状のアイテムで

通常は変身ベルトの横に差し込まれ収納されていますが

横から引き抜くことによって使用することができます

一見、新体操のバトンのような形状をしているので

戦闘の役に立つか疑問に思えそうですが

時には剣術のように、時には棒術のように

時には空中に投げ必殺技前の勢いをつけるために

鉄棒の役割を果たしたりと、その用途は多種多様となっています

今や当たり前となった武器使用は

この仮面ライダーXから始まったということになります

ストーリー

主人公、神敬介は大学の休みを利用しアルバイト目的で故郷へ帰ってきます

ところが間もなく日本の壊滅を目論む悪の組織「GOD」に襲われてしまい

組織からの勧誘を断った父啓太郎とともに重症を負わされてしまいます

命からがら敬介を研究所へ連れ帰った啓太郎は

わずかに残された力を振り絞り、息子の身体をカイゾーグへと改造し

日本の未来を託して息絶えてしまいます

改造人間として復活した敬介は父を殺された無念を胸に

日本の未来をかけた闘いに身を投じます

人間ではない身体になってしまったことで

一般市民に怖れられる存在となり

その悲しみや辛さに耐えられなくなったときに

父の存在を感じることができた基地へ通ったり

恋人である涼子がGODの人間であると発覚したときに

大きなショックを受けたりと

初めは精神的に弱い部分を見せていた敬介でしたが

暗躍するGODの野望を打ち砕くために奮闘する中で

“おやっさん”こと立花藤兵衛と出会い

そして先輩ライダーの存在を知らされることにより

より強く正義の意志を持つようになり精神的に強くなっていきます

ライバル的存在である敵幹部のアポロガイスト

後半はかつてない大きさを持つ大幹部のキングダークと

それを操縦していた呪博士との死闘の末

GOD壊滅を果たした敬介は手紙を残し旅立っていくのでした

考察

私が本作を初めて見た幼少期、まず感じたことは

『変身がめんどくせぇ』でした

もちろん私がこの作品を初めてみたときはすでに

後の昭和ライダーシリーズも終了しており

平成の初期に出た「仮面ライダーZO」や「仮面ライダーJ」も

公開が終了していましたが

どの作品もシンプルな変身モーションだったため

当時の子供心にして非常に真似をしづらかった印象でした

無論

平成初期に制作された「仮面ライダー真」はめんどくせぇの極みでしたが

真似をするまでもなかったことはご理解に苦しまないかと存じます

後半に変身方法が改変された時はこの「大変身」の渋さに惹かれ

手のひらを返しよく真似をするようになっていました

ところが大人になって改めて本作品を見てみると

逆にこの『めんどくせぇ』動作の機械的なところに魅力を感じ

今となっては昭和ライダーで一番真似をしたい変身ポーズになっています(笑)

もう一つ当時見ていて感じていたこと

それは『怖い』でした

その要因として

まず前作と違ったのが怪人のデザインがよりリアルになっていること

町にこんなのが出てきたらマジで怖いと思うようなフォルムになっていて

恐怖心を植え付けられた記憶があります

そしてもう一つは怪人だけではなく

一般市民も敵になりうるところでした

GODのやり口として、神敬介を怪物に仕立て上げることによって

大衆のマインドをうまくコントロールし襲わせるという

なんとも姑息な手段が挙げられるのですが

つまるところ一番怖いのは人間であるという現実を

突き付けられていたような気がしてならないのです

GODではなく生身の人間が襲ってくる事態が

一番現実で起こりそうだと想像できてしまう恐怖が

幼少期のトラウマとして残っていたのでしょう

とはいえ

この作品が前作よりも高年齢をターゲットに制作されていたというのですから

今思えば少年である私がそういった印象を受けて当然のような気がします

仮面ライダーX自身のデザインもグレーを基調としており

V3のようなカラフルなイメージから一変していたことも納得です

そういった意味では

初代仮面ライダーの放送初期に見受けられたなんとも薄気味悪い世界観

に近い雰囲気を感じ、奇しくも原点回帰することによって

本作が始まるまでに子供向け番組の代名詞となった

「仮面ライダー」の世界感の本質を再確認させてくれる

作品となったのではないのでしょうか

まとめ

子供向け番組として社会現象を起こすほどの大人気番組となった

「仮面ライダー」

その3作目として作られた作品「仮面ライダーX」は

今までとは違う

より機械的に、より現実的に、より大人向けに制作された番組であり

かつ後半からは「大変身」への改変、怪人のデザインの改変

ダブルライダーや仮面ライダーV3との共闘など

子供たちの心を離さない施策によって

大人と子供の人気のバランスをうまく保っていた作品であったといえます

昭和ライダーシリーズの中でも1、2を争うほど薄暗い印象の作品ですが

ヒューマンドラマも交えたストーリー展開はとても見応えがありますので

一度、ご覧になってみてはいかがでしょうか

次号、「仮面ライダーアマゾンの魅力!!

ぜひ、ご期待ください

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