アニメ『キングダム』第1シリーズ第8話の見どころポイントをご紹介!!

第8話『それぞれの夢』ポイント

嬴政の救出に向かう信・河了貂・壁

前回、半ば連行される形で一人嬴政が山の王との謁見を許され、信たちは下山の帰路につきます。

しかし昌文君の後押しもあり引き返し、嬴政の救出へと向かっていた信・河了貂・壁の3人は山の民の領土が田舎村などではなくれっきとした要塞になっていたことに驚愕します。

原作では、自力で山の民の村には到着せず途中野宿しているときに敵に囲まれ拉致されてしまうので、少しい描写が異なっています。

囚われの身となった3人は強固な牢屋に閉じ込められ、処刑の時を待つばかりでした。

途中、牢屋に押し仕掛けてきた複数の山の民に命を狙われますが、同じ山の民であるタジフに命を救われます。

隊長バジオウの話では、タジフは、自身の仮面の角を折った信に敬意を表しているとのこと。しかし、王に裁かれ処刑されることは避けられないので悲しんでいるといいます。そして襲ってきた山の民たちは、平地の人間たちに家族を殺された者たちであり、秦国の人間に憎んでいるとのことでした。

この描写から分かることは、同じ山の民の中でも、過去の怨念にとらわれているものと、そうでない者がいることが分かります。

タジフのように一個人として敬意を表してくれる存在がいる。

これは、王都奪還の増援の交渉に希望があることを意味します。

では、山の王と嬴政との交渉の内容はどうなっているのでしょうか。

山の王“楊 端和(ようたんわ)”

何のために会いに来たかを尋ねる山の王“楊 端和(ようたんわ)”に対して

嬴政は率直に述べます。「力を借りに来た。」

しかし楊端和は初めから嬴政を裁くために連行してきたため、当てが外れたなと嘲笑います。

裁く。

一体何の罪で?

楊端和もまたかつての秦王“穆公”と400年前の山の民たちとの同盟を一方的に断ち切った秦国に対して恨みをもっているものの一人でした。

楊端和の話によれば、秦国人たちが行ってきた山の民への蛮行はそれはそれはひどいものであったとのこと。

平地に降りて生活していた者たちは非道な差別を受け、石を投げられ、ひどいときには命まで取られることもあったといいます。

次第に迫害はエスカレートし、村をも焼き払われ家族を虐殺されるようになり、山界へ逃げ帰る際も執拗に追いかけてきては弓を放ってくるなど、およそ人のする行為ではありませんでした。

穆公という名君が懸け橋となり、同盟を結んだことで、山界と平地の民との共存を夢見た山の民たちは、同盟を結んだはずの国にその夢を打ち壊され無念の思いで400年の時を過ごしてきたのです。

この怨念は決して軽いものではありません。

そんな時、秦国の王嬴政が自ら足を運んできたのですから、過去の行いの裁きを下す絶好の機会に外なりません。

しかし、嬴政は過去の愚行を心から謝罪すると伝えたうえで、それが今回自身を処刑することにつながらないと反論します。

異なる文化が交わるとき、一滴の血も流れなかったことなど一度としてないと。

嬴政一人の首をはねたところで解決することではないと。

決して過去の愚行を正当化してたわけではありませんが、そのように受け取った楊端和は捕らえた信たち三人を斬首台につないで連れてきます。

「人の痛みが分かっておらぬと見える。やれ。」

すかさず制止した嬴政が本格的に説得へと動きます。

「俺はもうその痛みを十分に知っている。憎悪の渦に巻き込まれいずれ国は亡ぶぞ。」

人を殺すのではなく、人を生かすために剣をとるべきだと。

その真意とは。

結局国を分けてしまうから摩擦が生まれる、つまり全国境の廃止がこの因縁を断ち切る糸口だと嬴政は話します。

はじめはそんな馬鹿な夢を抱くものがいるわけがないと嘲笑していた楊端和でしたが真剣に語る嬴政の姿に目の色が変わります。

嬴政は全国境の廃止のためならなんだってするといいます。

人を生す道とは正反対になろうとも、これから起こる500年の争乱の犠牲をなくすためなら、武力を行使することもいとわないと。

弟に奪われた玉座の奪還は、あくまで自分の夢の第一歩にすぎないと。

嬴政の夢とは一体。

その夢とは

「中華を統一する最初の王になること。」

それはかつて楊端和が夢見た

「秦と和を結び、山の民の世界を広げること」

と同じことでした。

そして信のとどめの一発。

「一番の無念は夢見てたものが幻に終わったってことだろうが!もし、お前らが本気で死んだ奴らのことを思うのなら、奴らの見た夢を現実のものに変えてやれよ!!」

楊端和は高らかに宣言します。

「皆の者よく聞け、山界の王楊端和は秦王嬴政とかつてない強固な盟を結ぶ。その盟のためにこれより不当に追われた秦王の玉座を奪還しにゆく。周囲の山々からも兵を集めよ!全軍死闘の覚悟で出陣準備。目指すは秦国、王都咸陽なり!!

こうして心強い勢力、山の民を味方につけることに成功した嬴政陣営たちは、いよいよ王都咸陽へ向かうことになったのです。

第9話『いざ咸陽へ』に続く